![]() | 公害の申し子1997年11月号 海の法規と知識 第29回 中山隆一郎 著 |
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その国、その海域ごとに良いところ悪いところを自分なりに余すところなく見てきたつもりだ。
私は川崎生まれの川崎育ち、公害に侵されながら川崎ゼンソクの患者として成長し、自分自身そのものが公害の申し子だと思っている。 誰もが幼児期に口ずさんだ「海にお船を浮かばせて、行ってみたいなよその国」という「海」の歌の一節の句を私はどれほど深く脳裏に焼き付けていたことだろうか。
かつてこれほどの悪臭を経験したことがない。
その後、イギリス、フランス、ポルトガル、ドイツ、そして大西洋を渡ってカナダ、アメリカなど様々な国を巡って得たものは、工業地帯ならばどの国も環境汚染に例外はないという認識だ。 地球は想像していたよりも小さかった。
皮肉にも工業の発展の代償として雨あがりの竹の子のようにスクスクと育った公害の申し子が、その公害を敵にまわしている。
気付いていないのは日本人だけ。 近すぎて見えないのかもしれない。 |
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